年末調整が大事な理由

年末調整の準備はもう始まっています

家のポストを覗いたところ、保険会社から「生命保険料の控除証明書」が届いていました。

今年ももうそんな時期か・・と、秋を飛び越して年末が近づいていることを感じました。
職業病の一種かもしれません。

一般的に10月に届くものとしては、
・生命保険料の控除証明書
・地震保険料の控除証明書
・金融機関から届く住宅ローンの残高証明書、等があります。

会社員の方は年末調整、それ以外の方は確定申告で必要になりますから、
くれぐれも紛失しないよう大事に保管しておきましょう。

いざ使うときになって見当たらない!となると、
再発行には時間が掛かるので間に合わないことも多いです。

給与天引きされる二つの税金

会社員の方は毎月の給与から税金が天引き(源泉徴収といいます)されています。
この税金は二種類あり、源泉所得税という国税と住民税という地方税です。

会社は毎月、給与の金額や扶養家族の人数をベースに源泉所得税を徴収しています。
見込み額で徴収しているのです。
年末調整は文字通り年間に引き直して再計算する手続きで、
年間を通して預かり過ぎていれば還付します、預かり足りなければ追加で徴収します、
ということになります。

そして、年末または翌年1月に受け取る「給与所得の源泉徴収票」。
この情報は、会社が皆さん一人一人の住んでいる自治体に報告しています
(名称は「給与支払報告書」といいます)。

会社から報告を受けた自治体はその内容をもとに新年度の住民税を計算して、
5月頃に会社へ通知する・・というのが一連の流れです。

年末調整に間に合わなければ確定申告を

話を年末調整へ戻しますと、仮に控除証明書を紛失して提出できなかった場合、
所得税が高く計算されてしまうだけでなく、翌年の住民税も高くなってしまうのです。

もし年末調整に控除証明書等が間に合わなかった場合でも、慌てなくて大丈夫。
確定申告すれば過大に支払った所得税は戻ってきますし、
新年度も住民税も正しく計算されることになり、損も得もありません。